古民家 西田屋 / 陶芸工房にしだや
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西田屋の再建
「西田屋」は私が育った中西家の屋号です。父はかつて獣医と農家を営んでおり、私はその家の4番目の次男として育ちました。
厳格で口うるさかった父。私はしょっちゅう叱られながら育ち、父や母にもずいぶん迷惑をかけました。
年寄りばかりでは心配という兄の説得で、父と母は家を残して熊本市内の兄の所に移りました。
そして父が亡くなり、宮地岳の家は空き家のまま今年(令和4年)には父の13回忌を迎えました。
あれほど出たかった家でしたが、私は仕事に行き詰まりを感じていた時、天草に戻り、苓州屋を始めました。
それから7年後に宮地岳に道の駅が出来、私どもにレストランを任せていただけることになったのも運命といっては大げさでしょうか。
毎日のように通る朽ちていく家。
父が大切に守ってきた家。
私が生きているうちに、少しでもかつての賑わいを取り戻せたら、父も最後に少し笑ってくれるかもしれないと思います。
家を修復するにはそれ相応の時間がかかりそうで、とりあえずは妻が好きな陶芸が出来る場所を作りました。
ここを足掛かりに、少しずつ西田屋にまたみんなが集まってくれればいいと思っています。
古民家 西田屋 管理人 中西 英雄